スカーペッタファンのあたくしとしたことが、新作「異邦人」が出ていたことをすっかり忘れていたなんて!
以前は予約を入れて、本待つ店頭どころか、待ちきれずに、読めもしない原作本を買って来たりしたほど待ち遠しかったのに!最近は、ほんまつまらなくなってしまって。(ウマいっ!)

そもそも、いつも不思議に思うんですけど、スカーペッタシリーズの邦題は、「神の手」以外、漢字のみなんですよね。


検屍官   POSTMORTEM

証拠死体  BODY OF EVIDENCE

遺留品    ALL THAT REMAINS

真犯人    CRUEL AND UNUSUAL

死体農場  THE BODY FARM

私刑     FROM POTTER'S FIELD

死因     CAUSE OF DEATH

接触     UNNATURAL EXPOSURE

業火     POINT OF ORIGIN

警告     BLACK NOTICE

審問     THE LAST PRECINCT

黒蝿     BLOW FLY

痕跡     TRACE

神の手    PREDATOR

異邦人    BOOK OF THE DEAD



それがなにか?

つまり題名が紛らわしくて、どれを読んだかわからなくなり。。。(ただのボケぢゃ!)

コーンウェルが、私財を投げ出して「切り裂きジャック」 に手を染め出したあたりから、めちゃめちゃ不評だったスカーペッタシリーズ。
登場人物の年齢を大幅に若くリセットしちゃったり、死んだ筈の人を勝手に生き返らせちゃったり(アレイズかっ!?)、ジョブチェンジしてたりと、ファンの期待を裏切ることばかりしてたからねえ。(スカーペッタのファンなのかFFのファンなのかはっきりしろよ!)

今回だって、たしか小柄で身長が160cmそこそこだったはずのスカーペッタが、50歳を過ぎてから身長が伸びたらしくて、167cm位になってるし。(汗)

相棒のマリーノも、昔はそれほど大男というイメージじゃなく、ずんぐりむっくりして加齢臭漂うだらしのないオジサンぽかったのが、これまた急に背も伸びて、筋肉隆々のマッチョマンに変身しちゃってるし。(汗・汗)

そりゃあね、登場人物はかっこいい方がいいざますわよ。

時代の流れというものもあるし。

これだけシリーズが続いて、主人公たちがみんな中高年というのも哀しい気もするしね。

でもあんまり露骨にアンチエイジングに変身されちゃうと、なんだかなあ。。。

とぶつぶつ言いつつ、それでも、最新の科学捜査テクに対するコーンウェルの情熱と努力はさすがだと思います。ただ残念なのは、コーンウェル自身が、ベントンにもマリーノにも興味と愛情を失ってしまったようで、特にベントンの魅力が半減してしまったのはどういうことかしら?

これだけシリーズが長く続くと、もはや犯罪科学サスペンスというよりも、「渡る世間は鬼ばかり」並みに、レギュラーメンバーたちの行く末が気になるだけの作品になっているのかもしれませんわねえ。








異邦人 上 (1) (講談社文庫 こ 33-26)
相原 真理子
4062759152





異邦人 下 (3) (講談社文庫 こ 33-27)
相原 真理子
4062759365