ハンニバル・ライジング スタンダード・エディション
ギャスパー・ウリエル;コン・リー;リス・エヴァンス;ケビン・マクキッド;ドミニク・ウェスト, ピーター・ウェーバー
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原作を先に読んだ後、DVDの方も観たいと思っていたけど、DVDを観たときには原作の内容を忘れているという、どうにもこうにも,おめでたい性質。。。

ま、過去のことは水に流して。(流しちゃうのかよ!)


ストーリーはともかく、映像も俳優たちもこってり欧羅巴風味で素敵♪
てっきりアメリカ映画だと思っていたけど、イギリス・チェコ・フランス・イタリア合作なんですと。(驚)
俳優たち、特にレクター役のギャスパー・ウリエルやミーシャ役の女の子なんかも、アメリカ人にはない繊細で優美な魅力。


でも、レディ・ムラサキ役のコン・リーにはがっくりしてしまった。
ハンニバルシリーズには、凄惨で残酷なシーンに興味を抱く人もいるだろうけれど、あたくし個人的には、ハンニバル・レクターのインテリジェンスな魅力にぞっこんだったから。

「SAYURI」 でも日本人の芸者役で出演していたコン・リー。
こう日本人役が度重なると、コン・リー=日本女性と思われちゃうのは、ちゃきちゃきの日本女性としては片腹痛いざますわ。
それに、トマス・ハリスの日本趣味がいささか強引で笑えるとしても、やっぱりコン・リーには、大金持ちの日本人未亡人・紫婦人が持つ、優雅さや哀愁や知性はとてもとても演じ切れなかった。

最初から最後まで、メランコリーとかアンニュイではなくて、ただの不機嫌な中年女にしか見えなかったのは、きわめて残念でした。

最初の部分での、ハンニバルの回想シーンは冗漫に長いばかりで、原作を読んでいない人には退屈でわかりにくいストーリーかもしれないし、戦争映画なのかミステリー映画なのか恋愛映画なのか犯罪映画なのか猟奇サスペンスなのか、どれもこれも中途半端な印象。
原作を読んでいたので興味本位で観たけれど、映像の陰影の美しさくらいしか印象にない映画でした。

ああそうだ。

なぜ、ハンニバル・レクター役に、ギャスパー・ウリエルが選ばれたのかなとずっと考えていたんだけど、お耳がね、アンソニー・ホプキンスに似ているんだわ^^;

ただそれだけ、って気もするざますけど。(笑)

まず、原作を先に読むほうをお勧めします。
(って、原作の読書感情文を書き忘れてますけど?)

ううう、やっぱり過去のことはきれいさっぱり水に流そうっと。。。


ああ、さっぱりした♪